ひらくPCバッグnanoのコンセプトは明確。しかし、モノ作りはそんなに甘くない!
どうも、スーパーコンシューマーのサイトを運用している中谷です。コンセプトは明確な「ひらくPCバッグnano」でしたが、形が決まるまでに3回の会議を行いました。紙サンプルを何回も作って検討したことを説明したいと思います。
最初は、本体のサイズを確認するために、「ひらくPCバッグmini」の高さを半分にしたものを作りました。このサンプルは背負うとカバンの底面がかなり見えました。底面のサイズがそのままだと、バランス的に大きく感じるんです。
だから、底面を薄くして全体的に微調整したものも作りました。
いままでの「ひらくPCバッグ」も形は二等辺三角形ですが、実はちょっとカーブしていました。だけど、nanoは背中側にPC入れがつくため直線になるんです。だから、今までよりも三角形の形が目立ちます。
カバンを自立させた時、底面が広いほうが安定するし収納量は多い。でも、底辺が狭いほうがデザイン的にはおさまりがいい。
小さなカバンなので、しっかりと全体のバランスを取らないとPCを入れたときに自立できなくなってしまう可能性もありました。
単純に高さを小さくするだけではダメなんです。使うシーンを想定して、全体的なバランスを考えなければいけない。
うーん。難しいな。でも、miniと使い分けるにはできるだけ小さいほうがいいですよね。サイズは攻めてみますか。
収納アイテムは、タブレット、ミラーレスカメラ、小さいペットボトル、バッテリー。PC入れ部分はMacBook13インチと角2封筒対応としました。これらのアイテムを収納できて、既存の機能は保ちつつ、できるだけ小さくする。紙サンプルをバージョンアップすることで、だんだんサイズは固まってきました。
難しかったのは、今回のバッグのキモになるPC入れの部分です。
PC入れはあくまで緊急用なので、これはテンポラリですよ、ってはっきり分かるほうがいいと思うんです。だから、PCを収納して大きくしたときに、違和感がないようにするか。あえて違和感を出すかのどっちかだと思います。違和感があると片付けるじゃないですか。で、違和感を出すなら、薄いシャカシャカのビニール素材とかでいいと思います。乱暴に使ってもシワにならないし、見た印象も軽い。色も思い切ってツートンカラーにして、全然違う雰囲気を出しても面白いかも。
ただ、安っぽくなるとよくないですよね。
そう。違和感がないように、表の生地と同じ素材にするなら、パタンと倒れるだけでもいいかもしれない。現時点ではどっちが正解かわからないです。ただ、中途半端はよくない気がしてます。
サイズの違うPCに対応するにはどのような形にするべきなのか?アイデアを出しあいました。
PCを入れる部分はテンポラリだから頻繁に使用するわけではないです。でも、使いやすくしたいし、カッコ良くしたい。それが難しい。
構造が複雑になると、miniより値段が高くなってしまう。だから、シンプルな構造にすることも重要でした。
これはもう作ってみないと分からないですね。とりあえず作ってみましょうか。
それで選んだのはこのファスナー案です。
PC入れの部分は本体と繋げて、背中側に折れ曲がるようにしました。
紙のサンプルもまた作り直しました。吉野さんが作った紙のサンプルは5つ。書いたスケッチは数えきれない。
ちゃんとiPad Proに乗り換えていってますよ(笑)。あんまり気付かれないけど。
ほんとうだ!
でも、なんか「とれるカメラバッグ」の後継みたいになってきましたね(笑)。
えっ(笑)
そうして、サンプル職人さんにひらくPCバッグnanoのファーストサンプルを依頼したのです。