タブレットユーザーのためのバッグ！それがひらくPCバッグnano！しかし、タブレットだけじゃなくてPCも入りますよ！そんなバッグの制作ストーリーです。
試行錯誤を繰り返した「おまけ」のPCケース。前回のアイデアを組み込んだサンプルが完成。いしたにさんと南さんが使い込んで集合しました。
簡単におさらいをしておきます。
紙の部分がたまに使う「おまけ」のPCケース、その部分をスライドできるようにして、使わないときは下に収納できるようにしたいわけです。
最初に考えたのはこの方法。上は固い素材、下は柔らかい素材にするんです。だけど、この仕組みだと下がモコモコして一番下まで収縮できないのではないかと考えました。
それで考えたのがこの方法。下の柔らかい素材の部分は袋にしない。これが吉野さんと工場が考えたアイデアでした。
この方法でうまくいったのでしょうか？
いしたにさんと南さんが使ってみたんですよね。どうだったんですか。すごく気になる。
えっと、じゃ、本体からかな。本体はもう完成。使いやすい。収納量も申し分ない。特によかったのはPCを持っていかないとき。カバンが小さいので、ものすごく楽。
いいですね！
当初から言ってた。旅行先につれていくのにもすごくあってる。かわるビジネスリュックにもキレイにおさまる。
それにカメラバッグとしても使えると思う。
それもポイントですね！
そして、ずっと問題だったPCケースですけど...。
どうだったんですか？
すごくよかった。やっと答えが見つかった感じ。いままでのサンプルで問題だったことが全部解決してる。
おおー。
柔らかいPCケースに入れようとすると入れにくかったわけですよ。
こんな風になっちゃう。けど、これはPCケースが安定してるから入れやすい。分かりますかね？
PCケースを出してから入れるんじゃなくて、PCケースを出してない状態でPCをポコっと入れて、ケースを持ち上げればいいんです。
ものすごく入れやすい、楽。
ドヤ顔ありがとうございます（笑）。
わははは。
確かに入れやすそう。これは映像で説明したほうが分かりやすいですね。
そうですね。いまだったらiPhoneの動画をtwitterに添付しちゃうのが早いですよ。
南さんが使って気になったところはなかったですか？
何も問題なかった。たまたま出先で資料をもらったんですが、PCケースにいれられて便利でしたよ。
何を入れてたの？
一眼レフカメラとジャケット。まあまあ入りましたよ。
僕は一通り入れてますよ。今日ひらくPCバッグminiに入れてたモノは全部入ってます。
すごいですね。入るんですね。
底面はminiより少し大きいですからね。
えっ、そうなんですか？
ファーストサンプルの底面はminiと同じでしたが、その後に少し大きくしてますので。
そうか。miniより底は広くて、高さが低いんですね。そりゃ、入るわけだ。
ヒジにあたる問題は？
全然あたらなかった。ベルトを取っても大丈夫です。
ということは、もしかして完成？
（沈黙）
いや、そこはそんなに甘くなくて、いくつか問題点はある...。
やっぱり問題はあるんですね...。
後ろのPCを入れるポケットが開いちゃうんですよ。使用上は問題ないんですけど、机の上に置いてあるときに見た目がみっともないと思う。ここね。
ここはファスナーかベルクロで閉じられるようにしたほうがいい。
ファスナーは大げさすぎると思いますね。開閉も手間ですし、服も巻込んでしまうかもしれない。
マグネットやホックをつければとめられるんですが、高さがギリギリなのでつけるスペースがないですね。PCケースのサイズは決まってるので...。
そうすると、ベルクロしかないですね。
とまればなんでもいい。
あとはPCケース。一応ベルクロでとめられるようになってるんですけど、緩いので開いちゃう。
それは僕も気になりました。
その２つをなんとかしたい。
そうして、その課題を解決するためのディスカッションが始まりました。
PCケースをとめるベルクロは付け方を工夫したらもっとよくなると思うんですよね。いまはベルクロが一番上からでてないので浮いてるじゃないですか。
ベルクロを一番上で縫えないですか。
こういうことですか？
そうそう。そしたらもっとピタッとしまるでしょ。こういう風に変えましょう。
構造上、できるかどうか考えてみます。
あと、ベルクロがすぐ取れちゃうので、もうちょっと太くしたほうがいいかも。
そうですね。太いほうがカッコイイかもしれない。
あとは、開いてしまう件ですね。両面テープありますか。こうしたいんですよね。
そうそう。
ただ、ベルクロにも厚みがあるからここまでキレイにはおさまらないでしょうね...。
多少はいいと思うんです。いまは完全にあいちゃってるので。
ベルクロを2箇所か...。
でも、PCケースをとめるベルクロをこっちにもとめられるようにしたら1つでいけますね。
あ、本当ですね。できます？
たぶんできると思います。ただ、いまはPCケースの口を叩いてないので、ちょっとフワっとしていて厚みをとってるんです。キレイにおさめたいならフチを縫って平たくしたほうがいいかもしれません。
そのほうがいいですね。
この内容で作ってみましょう。おー、完成が見えてきましたね！
ちょっと図面を書いてみます。
そして、吉野さんが書いた図面が以下。縫製の仕方を変更して実現することにしました。
終わりが見えてきた！次のサンプルで完成？それとも、まだ落とし穴があるのか？2017年5月末のはなしです。
