H工場のリュックの完成度は最初から高かった。これまでのサンプルが非常に参考になったとH工場は言う。倒産したD工場の技術はしっかりとH工場に引き継がれていた。
H工場は、サンプルを作る時に同じリュックを予備で作っていた。その予備もお借りして毎回2つのリュックを徹底的に使い込んだ。
徹底的に。
特にこだわったのは、やはり背負い心地。いろんなテストをしました。
カタチにもこだわった。重いものを入れた時に、横にシワができるのはなんとかならないのか?可能なのかどうかは分からない。でも、どんな細かいことでもフィードバックした。
まだまだ改善の余地はある。
もっと使いやすくしたい!
初回のフィードバックは22項目
妥協はしない。
細かなパーツにもこだわりました。
どれが取り付けやすいのか。
ファスナーの引き手は?
いろんなタイプを取り付けて検証する。何がベストか?
黒とグレーの微妙な色にもこだわる。
3度目の冬が来ました。
でも、使いやすさに妥協はしない。マグネットは自然に止まるように両面マグネットに変更。
フタの部分のラインを揃える。
商品名も決まりました。いろんな用途に対応できる理想のリュックの名前は、
かわるビジネスリュック!
細かな変更を繰り返し、工場が変わってからのサンプルも既に5つ目。8ヶ月が経ちました。
関係者しか分からないレベルの微調整
貴重品ポケットも改良された。
PCポケットも改良された。
取り付けやすさも問題なし。
最後の最後までテストしました。
この日のフィードバックは2つ。どちらも微調整です。ついにプロジェクトの終わりが見えた!
2016年3月のはなしです。