現地集合、現地解散のベトナム工場見学。ダナンのカバン工場からホテルに戻った関係者はひらくPCバッグZプロジェクトの最後の振り返りを行いました。最終回です。
Z最終回!紛らわしいけど、商品名は、ひらくPCバッグ、そこんとこよろしく!
わははは。
南です!
いしたにです。
吉野です。
コグレです。僕もいていいんですよね(笑)。
もちろんです!撮影担当のコグレさんです!
わははは。
というのは嘘で、まだ公開してませんが、コグレさんともプロジェクトをやってるので合流してもらってます。業界の人はみんな知ってると思いますが、コグレさんはネタフルというサイトを運営されています。でも、何を作ってるかはまだ内緒です(笑)。
わははは。
すいません、僕は写真NGでお願いします。
ですよね。じゃ、写真撮ってもらっていいですか?(笑)
あ、はい(笑)。
わははは。
とりあえず乾杯しましょうか。
そうですね。みなさんお疲れさまでした!
乾杯!
いやー、来てよかった!自分が考えたバッグが大量生産されてるのを見て、マジで感動しました。
ミシンは8台ぐらいありましたっけ?
だんだん出来上がっていくのを見て、これがラインかと興奮しました。カバンが仕上がっていくのはなかなか見れるものじゃないですよね。
いしたにさんの笑顔が印象的でした。
わははは。
僕はあんまり笑顔しませんですから(笑)。
ミシンの前にも座りましたもんね(笑)。
あれは思わずいってしまいました。
工場は若い人が多かったですね。20代前半ぐらい?
工場自体がまだ1年半って言ってましたからね。でも、作業してるのを見ると、やはりあれは職人の世界ですよ。スピードを変えながら、時には超ゆっくり、ガッシャンガッシャンってね。
日本で実績ある工場だから、機材がいいのは当然ですけど、機材だけじゃないっていうのがよくわかりました。やっぱり職人さんなんですね。
そうですね。人を育てることにもこだわってましたね。いろんな話を聞けて本当によかったです。
いい工場にはいい食堂が必要!
僕が驚いたのは、ベトナムの工場には、いい食堂が必要ってこと。
わははは。
食堂が美味しくないと、辞めていくって言ってましたね。
チャイムが鳴ったら、走って食堂に向かってましたね(笑)。
僕らもご飯を食べましたけど、美味しかったですね。
でも、本当は奥のカフェに案内されたんですよ。
奥のカフェは有料で、そっちはラーメンとかカレーが400円とか500円とか。ちょっと高め。
当然ローカルでしょ!
そうですね。どんなご飯を食べてるのか気になりますもんね。食べてるとチラチラ見られてましたね(笑)。
喋ると違う言葉だから分かるんですよね。
ベトナムは昼寝が常識!
まだ驚いたことがあって、みんな昼飯を食べたら寝るんですね。
わははは。
いい仕事するためにね(笑)。
お昼を食べ終わって、現場に戻ったら真っ暗で、ミシンの下で寝てるんです。
休憩が終わって電気が付くと、下から人がポコポコ出てくるんです(笑)。
350人いるからスゴかった。
僕らが写真を撮ってたら、恥ずかしそうでしたね(笑)。
一回工場から出て行ったと思ったら、また帰ってきたりもしましたからね。
わははは。
1日中工場にいたでしょ。あんなに長い時間、工場視察する人は初めてやったみたいですよ。
長い間いましたねえ(笑)。
豊岡の工場と比較して見てたんですけど、ほとんど同じですね。
そうですね。あんまり変わらないですね。
あ、でも当たり前か、日本人が組んでいるからか。
全部同じですね。マネジメントも品質も。
そうそう。日本で実績あるやり方をそのままベトナムに持ってきてるのがよく分かりました。
リーダーはオレンジ色のシャツを着てましたね。
あ、そうなんですね。
そうそう。最終工程のところに座ってチェックしてましたよね。
工程によってミシンの難易度が違うので、オレンジの人が各自のスキルを見て担当をアサインしてるそうです。
直線だけ縫うのか、曲線なのかによって難易度は変わりますからね。
あっ、最後のほうが難易度が高いの?
いや、そういうわけじゃない。
あっ、あれって順番に出来ていってるんですか?
えっ、それに気づいてなかったの???
それをラインって言うんじゃないんですか??
ヤバイ、肝心の絵が撮れてない予感がしてきた・・・。
・・・
最後にオレンジの人が品質チェックして、ダメな場合は戻してましたよ。
あー、ラインじゃないですか!!
それを見にきたんや!
豊岡もそうでしたっけ?
同じやで。パーツは別の場所で作ってて、素材が揃ってからラインに流れていくんやで。
ああ。そうなのかぁ。
・・・
話題を変えましょうか!
・・・
あ、そうそう。ベトナムのサンプル担当の人と会いましたよ!
あれは感動のご対面でしたね。
いしたにさんが珍しく抱き合って泣いてましたね(笑)。
わははは。
やっぱ嬉しいよね。
へんなカバンと思ったって言ってましたもんね(笑)。
それも嬉しい(笑)。
緊張感のあるQC
あと、最終チェックしてるQCがすごい緊張感がありましたね。
そう。今思い返しても、あのQCはちょっと雰囲気が違ったよね。空気がピリっとしてましたね。
社内の監査みたいな感じで、社内の人とも交流もしてないんじゃないですか?
いや、それはどうか分からないけど(笑)。
だって、社内の人と仲良くなったら、見逃してくれとか言われそうじゃないですか。
いやいやいや、不良品が出たらチェックした人の責任になるんですよ。それはないでしょう。
そっか・・・。
・・・
ミスが出ると誰の責任かがすぐ分かるんですよね。
あれは徹底してましたね。不良品率1%目標って貼られてて、品質へのコダワリを感じました。
すごい細かいチェックしてましたね。
クオリティにコダワリならが規模拡大!
あと、すごい教育に力を入れてたのが印象的!このダナンではカバンはまだ新しい産業なんですね。
そう言ってましたね。リーダー候補は中国にも研修に行かせたって言ってましたけど、育てるのって大変だと思いますよ。
そう思うわ。
人を育てながら工場が大きくなってるのはすごいですね。
それも単に大きくなってるんじゃなくて、クオリティにこだわってる。安かろう悪かろうじゃない。
それってすごいことだと思うんですよ。
すごいことやで。日本人が常駐して頑張って教えてきたんでしょ。
今はもう4人だけって言ってましたね。日本人の人もみんないい人たちでしたね。
うん。工場の雰囲気もよかったし、言うことないんちゃう?この工場ってやっぱりスゴイんやろね。他の商品もスゴかったしね(笑)。
名前は言えませんけど、誰もが知ってる有名なカバンもありましたね(笑)。
僕らのカバンも結構な数ありましたね。
ハンガーにどんどんにかけられてて、えっ、こんなに売れるの?って思いました(笑)。
まだ黒だけでしたけど、これからグレーが作られるんでしょ。大丈夫なんですか?(笑)
みんなで頑張りましょう!
わははは。
ベトナム人は可愛らしい。
とにかく来てよかったです!
サンプルを作った人に会って、実際に作ってる人に会うって、なかなか出来ないですもんね。
作ってる人の顔が見えるっていいですよね。
全然違いますよね。なんか愛情が湧きますよね。
困ったことがあったら、何でも相談しなさいって言いたくなりました(笑)。
わははは。
なんか可愛らしいんですよね。
写真を撮らせてって言ったら、いやー、って感じでなかなか集まってこない(笑)。
でも、カメラを向けると、ピースって感じなんですよね。
そうそう。真面目にやってるけど、そういうカワイイ雰囲気がありましたね。中国の工場は行ったことないけど、全然違うんですよね?
全然違います。あんな温かくないです。中国でニコってしてくれるのは事務所のスタッフだけですよ。
ベトナムガールはチラチラこっちを見てて、ニコッと笑ってくれますもんね。あれはいいなあ。
終わり
でもね、コツコツ頑張ってきたんだと思いますよ。そんな簡単なことじゃないと思います。
ブログと同じですよ。毎日毎日コツコツとやるしかない。
なんでもそうですね。
僕らもコツコツとモノ作りしてるから、かなり経験値上がってますよ。
ほんまやね。
なんだかんだで今回も長かったですね。7ヶ月ぐらいですか?
2月からやからそれぐらいか。そう考えるとタイミングよかったんやな。
どういうことですか?
だって、もっと早くにこのプロジェクトが始まってたらまだベトナムは無理やったかもしれんもんね。
ああ、確かにそうですね。1年ぐらいでやっと起動に乗ってきたと言ってましたもんね。ちょうどこのプロジェクトが始まった頃に起動に乗り出したのか。そう考えるとご縁を感じますね。
ほんまやで。
いやー、本当に来て良かった。その一言に尽きます!
量産ラインも問題ないので、いよいよ発売ですよ。もう最終回ですよ!
量産というと機械で作ってるみたいだけど、1つずつ手作りなんですよね。
カバンを手に入れた人は、少女達の笑顔を思い浮かべて欲しいですね。
あ、まとめましたね(笑)。
まとめてみました(笑)。
じゃ、そろそろ終わりましょうか。ユーザーイベントがキッカケで始まったこのプロジェクトだから、またイベントをやってもいいかもしれませんね。
いいかもしれないですね。
次に公開できるのはコグレさんのプロジェクトですかね?(笑)
そうなるように頑張ります!
では引き続きコツコツとやっていきましょう。
みなさんどうもお疲れさまでした!
お疲れさまでした!
あとがき
ふう、やっと終わりました。スーパーコンシューマーの公開は修行のようで毎回憂鬱になるのですが、今回はいつになく疲れました。何が大変だったかはここでは割愛しておきます(笑)。
ええと、スーパーコンシューマーは、南さんの薄い財布がキッカケで始まったのですが、そのとき南さんがこんなことを言ってました。
「IT業界のイノベーションのマインドをモノ作りに持ってきたら面白いモノが作れる」
「パソコンだってカメラだってどんどん安くてよくなってる。だから、モノ作りも価格を下げてバージョンアップすることができるはず」
それに僕は共感しました。人のライフスタイルは変わってきています。ならば、プロダクトも変わる余地があるはずです。だから、僕たちは違う視点でモノ作りを始めました。価格、デザインよりもファンクション。他にないファンクションを追求して、新しいライフスタイルを提案する。プロダクトを売るのではなく、ライフスタイルを提案する。ニッチなマーケットに大満足してもらえる尖った商品を作る。そんなコンセプトで今までやってきました。そして、ひらくPCバッグは業界の人も驚くほど売れました。
そして今回、ひらくPCバッグをバージョンアップして更に安くすることができました。もちろん品質にもこだわりました。スーパーコンシューマーを初めてもう3年以上たちますが、やりたかったことを1つ達成できたので感慨深いです。商品は一見あまり変わってないように見えますが、細かなところで改良しています。そして、海外で作り、海外にも売る。そんな風に広がっていってることに興奮します。これからもいろんな挑戦をしていきたいと思います。
また楽しかったプロジェクトが終わりました。そして、今回も長い文章にお付き合いいただきありがとうございます。次回作にもご期待ください。